FUJIROCK FESTIVAL'19

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Festival Echo 森とともにある、フジロック。

フジロック会場は苗場の森にあります。心地いい森に囲まれながら聴く音楽は、日常とはひと味違った印象を感じるはず。年に1度の素敵な時間を提供してくれる森に対して、来場者の皆さんとともにできることはないかと考え、毎年フジロックでは、イベントで派生する環境負荷の軽減を試みると共に、森の未来に向けての様々な環境対策に取り組んでいます。森とともに、地球とともにあるフジロックを目指しましょう!

  1. フジロックの森プロジェクト »
    来場者の皆さんと一緒に森の保全活動「フジロックの森プロジェクト」を行っています。
  2. NEW POWER GEAR »
    地球温暖化の原因となるCO2を削減するために!クリーンなエネルギーへの転換を実践します。
  3. ごみゼロナビゲーション »
    フジロックで出たごみは、フジロックでリサイクル!イベント内資源循環に取り組んでいます。
  4. NGOヴィレッジ »
    様々な問題に取り組む比較的小規模なNGO団体が活動紹介を行うサポートをします。

フジロックの森プロジェクト2019

フジロックでは、苗場の森をリスペクトする気持ちをアクションに移そうと、新潟県、湯沢町、苗場の皆さん、主催者のスマッシュが中心となって、来場者の皆さんと一緒に森の保全活動「フジロックの森プロジェクト」を行っています。

「パチン」と箸を割ることから、日本の森を豊かにしよう!

フジロックの森プロジェクトの一つが、割り箸です。Jeepの協力のもと、会場内の飲食エリアと苗場周辺の一部の宿泊施設で17万膳の割り箸を用意していますが、その原材料には会場周辺の湯沢産スギ材を使用しています。地元材でつくった箸を使うことで、木を切り、新たに苗を植え、育て、切るという「循環サイクル」が森に生まれるのです。そうすることで地球温暖化の原因であるCO2もより多く森に吸収することができます。

日本は世界でも有数の森林国。なのに、国産材の自給率は3割強。割り箸に至っては1割以下で、ほとんどが海外産です。日本の割り箸の使用量は年間200億膳ほどとも言われ、1人あたり150膳ほど使っている計算になります。「割り箸なんて、森全体からすればささいな量」と思うかもしれません。たしかに、ささいな量です。でも、何事も小さな一歩を踏み出さない限り、理想の未来にはたどり着きません。

苗場の森をリスペクトする手段の一つとして、この割り箸を使ってみてください。「パチン」と箸を割り、おいしい食事を食べるその向こうに、日本の豊かな森が広がる…。そんなみなさんのささいなアクションも、ロックです!

  • 会場周辺の森からスギの木を伐採 フジロック会場周辺の森からスギの木を伐採。「木を使うこと」と「森を守る」ことは矛盾しているように見えますが、「木を使う」とは、原生林や貴重な天然林など保護すべき森林の木を伐って使うのではなく、使うために木を育てている森林(=人工林、育成林)の木を使うことです。
  • 石川県と福島県にスギの木を運搬
    森から切り出したスギは、石川県の中本製箸と福島県のNPO法人あたごに運ばれます。日本の森林の4割を占める「使うべき木を育てている森林」は、十分に管理されているとは言いがたい現状にあり、荒廃が目立つようになりました。この理由の一つは、海外からの輸入材が増え、日本の木(=国産材)の利用量が減ったためです。つまり、使うべき森林を育てても売れないため、間伐等の手入れをしても費用がかかり、採算がとれないのです。人の手が入らなくなった人工林等の森林は、手入れされない田畑と同じように荒廃してしまうのです。運び出して使ってこそ、意味があるのです。
  • 17万膳の割り箸をていねいに製作
    17万膳の割り箸が手作業と機械作業でつくられます。Jeepのサポートで「フジロックの森×Jeep」とレーザープリンターで焼き付けられた割り箸も2万膳製作。ほんのりと香りが立ち、なめらかな手触りが特徴のスギの割り箸は、漂白剤を使っていないため色は不揃いですが、素朴な味わいが感じられます。

森の間伐材などを活用した「フジロック・ペーパー」

中越パルプ工業の協力のもと、会場周辺の森で伐採した間伐材などを活用して紙をつくり、フジロック・ペーパーとして販売・利用。オフィシャル・パンフレットやフリーペーパー「Festival Echo」、フライヤーなどに使われています。間伐とは、密集して生えている森の木を抜き切りすることで、選ばれた木を大きく生長させるための作業。適切に行うことで森に光が差し込み、森全体が健全になります。

森を感じる「ボードウォーク」

会場の森のなか約1.4kmにわたって敷かれたボードウォーク。森の植物を踏みつけないようにと、ボランティアの方々や苗場の皆さんと一緒につくった木道です。苗場は豪雪地帯なので冬には雪の重みで壊れる部分もあり、ボードウォーク・キャンプを開き、メンテナンスも行っています。そのボードウォークの廃材を活用したオリジナル・グッズもつくりました。

「フジロックの森」プロジェクト推進協議会

新潟県、湯沢町、湯沢町観光協会、越後湯沢温泉観光協会、苗場観光協会、プリンスホテル、中越パルプ工業、森下組、小林産業、スマッシュ

NEW POWER GEAR

「地球温暖化の原因となるCO2を削減するために!」

森を豊かにすることは、地球温暖化の原因となるCO2を削減することにもつながります。同時に、会場で使用するエネルギー源を工夫することでもCO2を削減できます。2015年に採択された「パリ協定」を受けて、日本は2030年までに温室効果ガス排出量を26%削減(2013年比)することを約束しました。約束を果たすには、国や企業だけではなく、私たち一人ひとりがCO2を減らすためのアクションを行う必要があります。会場で使用するエネルギー源を工夫することで、CO2を削減しましょう!

使用済み天ぷら油をリサイクル

使用済み天ぷら油をリサイクルしたバイオディーゼル燃料を使用し、CO2を削減します。FIELD OF HEAVEN、AVALONフィールド、キッズランドなど会場内の一部のエリアで、発電機とステージ電源車を稼働させています。

太陽光発電を導入

AVALONのステージでは、音響や楽器電源の一部に太陽光パネルによる電気を使い、CO2削減に貢献しています。

クリーンエネルギー発電体験

NGOヴィレッジにあるNEW POWER GEARドームでは、クリーンエネルギー発電体験コーナーを設営。自転車をこぐ皆さんのパワー(自家発電)で、フジロックのテーマ・ソング「田舎へ行こう」(by忌野清志郎)をかけ続けましょう! 参加者にはオリジナル・グッズをプレゼント。

ごみゼロナビゲーション

「フジロックで出たごみは、フジロックでリサイクル!」

ストローが鼻に刺さったウミガメや、死んだクジラの胃からエサと間違えて食べてしまった大量のビニール袋が見つかるなど、今、プラスチックごみによる海の汚染が問題になっています。「ごみ=資源」という考え方を持って、できるかぎりリサイクルする社会になるよう、NPO iPledge(アイプレッジ)が中心となって「ごみゼロナビゲーション」活動を展開。フジロックで出たごみは、フジロックでリサイクルする「イベント内資源循環サイクル」に取り組んでいます。

ペットボトルはごみ袋に

今年、会場で回収されたペットボトルの本体は、来年、入場ゲートで配布するごみ袋にリサイクル。ペットボトルのキャップからはベンチをつくって設置します。

紙コップはトイレット・ペーパーに

紙コップは、来年の仮設トイレで使うトイレット・ペーパーにリサイクルします。

割り箸は建築資材に

会場内での食事に使われる割り箸、竹串、木製カトラリーは建築資材に生まれ変わります。

NGOヴィレッジ

「よりよい社会をつくるためのNGOの活動に共感!」

ロックは社会へのメッセージを込めた音楽。NGO(非政府組織)団体の活動も、社会をよりよい方向へ導くための価値のある取り組みです。NGOヴィレッジに立ち寄って、「エネルギー・環境」「国際協力」「ヒューマン」をテーマに社会活動を展開するNGO団体のメッセージに耳を傾けてみませんか? 共感する活動に出合えるかもしれません。

今年のテーマと参加11団体

NGOヴィレッジの今年のテーマは、「エネルギー・環境」「国際協力」「ヒューマン」。気になるテーマのブースを訪ねて、自分にできることを見つけてみては?

エネルギー・環境
国際協力
ヒューマン

被災地復興支援のための義援金も募集

フジロックとNGOヴィレッジがコラボレーションしたフジロック・NGO基金では、オフィシャルTシャツとカフェの売上の一部を合わせて、東日本大震災復興支援プロジェクト【Benefit for NIPPON】と、福島の子どもたちを支援する団体に寄付しています。

フジロック・フェスティバル環境対策協力

iPledge / rainbow echo / 自然エネルギー推進市民フォーラム(REPP) / RA -energy design / BDF Co.,Ltd / 越後ながおかバイオマス地域協議会 / グリーンアップル / MITSUHO Generate / OMNI international Co.,Ltd / Campよろず相談所 / コネクテック / 秋田商店 / アイズファクトリー

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