FUJIROCK FESTIVAL'19

アトミック・カフェ、今年のテーマは「沖縄」と「自主規制」

2019.06.28

「フジロック」の取り組みと社会的ムーブメントとの関わり

1997年の初開催以来、フジロックは「自然との共生」をかかげ、自然環境や社会の課題を考えるキッカケを提供しています。
» 環境保全~フジロックの取り組み~

環境・平和・人権などのNGO団体によるステージアピールや、NGOヴィレッジの開設など、さまざまな社会的活動を紹介する環境を整えメッセージを発信すると共に、会場内におけるバイオディーゼル燃料や太陽光発電などのクリーンエネルギーの導入・実践を通じて、エネルギー転換をアピールし、自然との共生を目指してきました。

2011年の東京電力福島第一原発の事故を受けて、フジロックは、80年代から継承される反核・脱原発イベント「アトミック・カフェ」に会場内のNGOヴィレッジ、AVALONステージの一部を提供し、「社会の課題」を考えるムーブメントを応援しています。

アトミック・カフェからのメッセージ

アトミック・カフェでは2011年の東京電力福島第一原発の事故を受け、脱原発とエネルギー転換を求め、アヴァロン・ステージでトーク&ライブを開催してきました。近年では、ジャーナリストの津田大介氏をMCに、エネルギー問題はもちろん、安保法制や言論の自由など、あらゆる社会問題にコミットする場として定着しています。今年は辺野古基地建設をめぐって県民投票が行われた沖縄について「沖縄のことをもっと知ろう」というテーマと、ミュージシャンが逮捕されたときに発動される「自主規制」というふたつのテーマでトークを繰り広げます。またNGOビレッジでは原子力資料情報室と共同で脱原発のアピールを行います。

7月26日(金)
初日のトークテーマは「沖縄」です。辺野古基地建設をめぐって県民投票を呼び掛けた元山仁士郎氏が出演。「沖縄は米軍基地に依存しなければ生きていけないのか?」「なぜ沖縄にだけ基地が集中するのか?」「“沖縄ヘイト”といわれる沖縄差別とは?」など、様々な角度から現在の沖縄が抱える社会問題について話してもらいます。ライブステージには、沖縄で活躍しているミュージシャン、KACHIMBA feat.RITTO、仲宗根創が出演します。

7月27日(土)
トークテーマは「自主規制」についてです。過去、音楽業界ばかりではなく映画業界でも活躍するアーティストたちが事件を引き起こした場合、そのアーティストがかかわった作品を「お蔵入り」にするという事態がいくつもありました。問題を起こした人物が関係しているから「作品」を葬むるという日本独特の慣習について「表現とは何か?」「作品とは何か?」という問題を含めて、取り上げていきたいと思います。首都大学教授の宮台真司氏、電気グルーヴ作品回収への反対署名の発起人・永田夏来氏を招き、お話を聞きます。ライブステージには、the LOW-ATUSが登場します。

7月28日(日)
金曜に続いて「沖縄」がテーマです。沖縄の人たちは自らを「うちなーんちゅ」と呼びます。本土の住民は「やまとんちゅ」です。「うちなー」と「やまと」の違いとは?「おきなわ」と私たちの関係は?など、より身近な問題をORANGE RANGEのYOH、玉城デニー沖縄県知事に語ってもらいます。また玉城デニー知事には、その場で何曲か演奏してもらう予定です。ライブステージには、アコースティック編成でORANGE RANGEが登場します。

トークのMCは3日間ともジャーナリストの津田大介氏が担当します。アヴァロン・ステージでのアトミック・カフェ・トーク&ライブ、NGOビレッジへの参加をお待ちしています。

「Gypsy Avalon」ステージ

  • 7月26日(金)
    アトミック・カフェ トーク【津田大介・元山仁士郎】
    アトミック・カフェ KACHIMBA feat.RITTO,仲宗根創
  • 7月27日(土)
    アトミック・カフェ トーク【津田大介・宮台真司・永田夏来】
    アトミック・カフェ the LOW-ATUS
  • 7月28日(日)
    アトミック・カフェ トーク【津田大介・玉城デニー・元山仁士郎・YOH(ORANGE RANGE)】
    アトミック・カフェ ORANGE RANGE (ACOUSTIC SET)

「アトミック・カフェ」 オフィシャルサイト

関連ニュース